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高等学校卒業程度認定試験とは

高等学校卒業程度認定試験は、一般には「高卒認定試験」とも呼ばれていますが、以前「大検」と呼ばれていた試験によく似ています。この制度を利用すれば、たとえ不登校であったり、高校を中退していたとしても進学を目指すことができます。

以前の大検(大学入学資格検定)は単に高校を卒業していない人が大学や専門学校を受験するための手段でしたが、高卒認定試験はそれだけでなく「高校卒業と同等の学力」を認めることに違いがあります。そのため、就職の際にも学力を証明する手段として使えるものとなりました。もちろん、以前の大検のように大学や専門学校への進学を希望する際に取得すれば、高卒と同等と認められ受験が可能となります。

高卒認定試験の科目は、国語、数学、外国語(英語)、地理歴史、公民、理科と、高校で学習する主要科目となりますが、合格基準はおよそ四割程度でしっかりと勉強しておけば合格は難しくありません。大検の時代には家庭科や保健といった科目もありましたが、高卒認定試験では廃止されています。また、ある程度高校に通っていた場合は高校在籍中に取得した単位を利用して受験科目の免除を受けることもできます。

この試験の特徴は他に、中学校を卒業していない人でも受験できることと、全日制の高校に通っている生徒でも受験できることがあります。これは不登校の生徒が新たな目標を目指して復帰する手段となることを目的としていて、高校の判断で高卒認定試験で取得した科目をその学校の単位として変換することもあり得ます。そういった意味でも高卒認定試験は不登校の生徒を支援する仕組みの一つと言えます。