フリースクールとは
不登校の子供を支援する団体はいくつかありますが、フリースクールはその代表です。
フリースクールとは、学校に通えない不登校の児童のためにNPO団体などが提供している勉強や生活のための場所です。正式な学校ではありませんが、本来の学校の代わりに登校して勉強したり、他の子供たちと遊んだりすることができます。その規模や活動内容もフリースクールごとに違い、生徒も小学生から高校生まで様々です。
フリースクールの特徴は、一般の学校と違い児童の主体性を尊重するところにあります。普通の学校のように、「何時間目には何をする」などと決まっておらず、基本的に児童がしたいことをするようになっているので、無理なく自分のペースで生活することができます。その中で、児童一人一人が他の子供たちとの関わりつつ自分の個性や感性を伸ばしていけるところがフリースクールのよい点です。特に不登校の児童の場合、家で一人で閉じこもっているとますます気持ちがふさぎ込んでしまい、社会性も失われてしまいます。フリースクールの役割は、児童が少しずつでも不登校やひきこもりの状態を抜け出せるようにサポートすることにあります。
しかし、残念なことに今のところフリースクールは正式な教育機関とは認められていないので、フリースクールでの活動や出席をどう扱うかは各児童が通う学校の校長の判断によります。児童がフリースクールに通う場合、厳密に言えば二重在籍になってしまいますが、現在、多くのフリースクールが小中高校と連携しその問題にも取り組んでいます。