通信制サポート校とは
高校生の不登校の場合、大学や専門学校への進学を希望している生徒も多くいるため、そういったニーズに対応する学校も登場しています。
最近、町中などで見かけるのがこの「通信制サポート校」です。これは、通信教育を行っている高校の単位取得を一般の予備校などが支援する形の学校です。
このシステムでは基本的に生徒は通信制高校の生徒となりますが、実際のスクーリングはその予備校などで受講します。生徒個人で通信制高校の単位を取得することもできますが、一人ではどうしても途中で投げ出しがちです。そこで、予備校がスクーリングや進路相談などを提供し単位取得を確実なものとする手助けをします。たった一人で勉強するのではなく、予備校の担当者と直接悩み事を相談したり学習の指導を受けられれば生徒にとっても心強いものです。
しかしこの場合、生徒の学費が通信制高校と実際に通う予備校との二重にかかってしまうため、経済的負担が大きいのがデメリットとなります。他にも、一部の科目については通信制高校に出向いてスクーリングを受ける必要もあるので生徒個人として負担に感じる部分も出てきます。
それでも、サポートの校の生徒は通信制の高校に在籍することになるので、高校中退ではなく転校という形で学歴のブランクをなくすことができ、以前の高校で取った単位も引き継ぐことが可能です。さらに、この形で必要単位を取得すれば、高卒認定試験のような認定ではなく「高校卒業」という学歴がつくことにもなります。そのため、進学を目指す生徒本人だけでなく「何とかして高校だけでも卒業させておきたい」という保護者からも注目されています。